A-07 文学夏目漱石の魅力『吾輩は猫である』の人間諷刺と文明批判の面白さ

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講座概要

開催日 2019年4月26日(金)~6月28日(金)
曜日
時間 14:00~15:30
受講定員 20 名
回数 全6回
受講料 10,500 円(一部の講座は教材費を含みます。)

講座内容

『吾輩は猫である』は、漱石の初期短編集と同時期に書かれたものですが、作家漱石の名を世間に知らしめた傑作となりました。猫の眼から見た人間諷刺と文明批判の辛辣さは、ユーモラスな描写によって、誰でも楽しめるエンタテイメントになっています。しかしながら、そこには、明治という時代におきた文明開化の功罪を鋭く批判すると同時に、人間を諷刺しながらも、人間の愚かさを含めて温かく見つめる漱石の人間観が現れています。しばしば、その厳しさ故に、漱石の人間嫌いが喧伝されることがありますが、後年、人間の心の奥底へと深く潜り込んでいった漱石の仕事は、人間の罪や哀しみへの深い憐憫と愛惜の情が感じられます。それを、『猫』のユーモアを通して学んでいきましょう。

テキスト

■テキスト:『吾輩は猫である』夏目漱石著(岩波文庫)¥700(+税)
[第1回目より西田書店にて販売します。]
※テキストをすでにお持ちの方はご持参ください。
■教材:プリントを配付します。

スケジュール

実施日 時間 講義内容
1 2019年04月26日(金) 14:00~15:30 猫にはなぜ名前が無いのか?
アウトサイダーとしての猫(他者の視点)
2 2019年05月10日(金) 14:00~15:30 人間の諷刺~観察者、コメンテーター、批評家としての猫
3 2019年05月17日(金) 14:00~15:30 欲望しない存在としての猫~「欲望する人間」との対比
4 2019年05月31日(金) 14:00~15:30 近代知識人の滑稽さと、漱石の相対的視点
5 2019年06月14日(金) 14:00~15:30 金権主義・極楽主義批判~文明開化への批判
6 2019年06月28日(金) 14:00~15:30 猫のレーゾンデートル(存在意義)の喪失と死

講師

相良 英明
(本学名誉教授)

鶴見大学名誉教授。英米文化学会評議員。鶴見大学比較文化研究所員。日本英文学会評議員、日本比較文学会理事、英米文化学会学術担当理事などを歴任。専門分野は英文学、イギリス文化、比較文学、比較文化研究。著書は『ジョージ・オーウェル』『夏目漱石の純愛不倫文学』『作家としての宮崎駿』など。論文として、「イギリスのオルターナティヴ・カルチャー」「イギリスのNEET と若者ホームレス~現状と対策~」「文学における闇~ J. コンラッドの場合」「オーウェル『1984 年』~政治と文学」「D.H. ロレンスとチャタレイ裁判」など。

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